豊川ビジョンリサーチ
代表幹事 宮地 清和
グローバリズムと、それに呼応する数々の耳触りの良い横文字のスローガンが跋扈する現在、そこに内包された大きな矛盾は、近い将来確実に無残な終焉を迎えます。一方で、AIが人の知能を大きく凌駕する、シンギュラリティと言われる技術的な特異点が、2040年にもおとずれるとレイ・カーツワイル氏が予言して久しい今日、その時よりも科学技術の進歩は一段と加速度を増しているように思われます。そして、内閣府のホームページにはムーンショット目標と言われる、人が時間と空間の肉体の縛りから解放される未来を予測した目標が建てられており、その先には人類が未だ見たことの無い世界平和と、そこから得られるサービス(幸福)を、全員が十分に享受できると言っています。
しかしながら、それは今以上の現世人類の幸福な社会の実現につながることなのでしょうか。結論だけを言えば、人としてのそれはないでしょう。なぜならば、様々な問題の根幹は、考えず、与えられたことしかできない、現状の世の中にあるからです。
さて、そのような時代背景の中、本年度は、会長方針にもあるように、未来の着地点を見据え、それに基づき現在に落とし込んで、自ら考え、選択し、それらに責任を持つことを念頭に、豊川ビジョンリサーチの各事業に取り組んで参りたいと考えます。
その一方で、会員、会友、あるいはその範疇を超えて、人同士のコミュニケーションや議論を活発にすべく様々な懇親、懇談の場も設けたいと思っています。
豊川ビジョンリサーチが活動を始めて半世紀を超え、豊川市制が80年を迎える本年は、様々な事業も計画されており、例年にも増して忙しい年となると考えますが、皆さん方と共に考え、共有し、成果を作り出していければと思います。
本年も皆様の積極的なご参加とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。